では、具体的にストレスマネジメントについて考えていきましょう。
私たちがストレッサーを受けたとき、私たちはそのストレッサーに対して、さまざまな認知をし、対処をします。この認知や対処法が変わると、あらわれるストレス反応が変わります。この「対処」のことを「コーピング」と呼びます。ストレッサーに対して、適切なコーピングがなされればストレス反応はへり、なされたコーピングが適切でなければ、そのことがさらに新しいストレッサーとなり、ストレスの悪循環を招くことになります。

 私たちは、毎日さまざまなストレッサーにさらされ、コーピングをして生きています。ストレスによる心身への影
響を弱めたりなくしたりするために、状況に応じて適切なコーピング技法を使えるようになることがストレスマネジメントの目標になります。

 例えば、電車の中で誰かに足を踏まれたとしましょう。みなさんはどういう行動にでるでしょうか?「痛いなぁ!」と文句を言うかもしれません。「仕方ないなぁ…」とあきらめるかもしれませんね。
 「痛いなぁ!」と文句を言ったとしましょう。相手の人が今度はその言葉に反応して「何やねん!わざと踏んだわけじゃないのに、なんでそんなこと言われるんじゃぁ〜!」と怒ってきました。そしてけんかになってしまいました。
 では、「あきらめた」としましょう。相手の人は知らんふりで何食わぬ顔をして電車をおりてしまいました。非常に不愉快な思いだけが残りました。

 この場合、どういうコーピングが適切だったのでしょうか?

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